ケーブル・コネクタ仕様書
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InfraLab Reference Series
Category: ケーブル・コネクタ
Updated: 2026-05-12
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ケーブル・コネクタ仕様書
Abstract
Cat5e〜Cat8 のツイストペア、イーサネット規格、PoE、光ファイバ (OM/OS)、光コネクタ (LC/SC/MPO)、SFP/QSFP/OSFP トランシーバ、コンソール/シリアル接続を網羅した現場リファレンス。
Table of Contents
1. ツイストペア規格 (Cat)
1.1. Cat5e
ギガビットイーサ標準。シールドなし UTP、最大 100MHz。今でも事務所配線で多数。
1000BASE-T / 100m / 100MHz / UTP1.2. Cat6
250MHz。1G は 100m、10G は短距離(~55m)のみ対応。エイリアン crosstalk に弱い。
1000BASE-T 100m / 10GBASE-T 55m / 250MHz1.3. Cat6A
10GBASE-T を 100m フル長で通せる現行スタンダード。500MHz、エイリアン crosstalk 改善。
10GBASE-T / 100m / 500MHz / F/UTP・S/FTP1.4. Cat7
600MHz、S/FTP(各ペア個別シールド)。コネクタは GG45/TERA で RJ45 非互換。日本ではほぼ使われない。
10GBASE-T / 100m / 600MHz / GG45・TERA1.5. Cat7A
1000MHz まで対応。アナログ放送・40G 想定だが普及せず。
10GBASE-T+ / 100m / 1000MHz1.6. Cat8
データセンタ ToR-サーバ間向け。25/40GBASE-T を最大 30m まで。RJ45 互換。
25GBASE-T / 40GBASE-T / 30m / 2000MHz2. イーサネット規格
2.1. 10BASE-T
IEEE 802.3i。Cat3 以上、100m。今は産業機器・古い HUB でのみ見かける。
10 Mbps / Cat3+ / 100m / 2ペア使用2.2. 100BASE-TX
IEEE 802.3u。Cat5 以上で 100m、2ペア使用。
100 Mbps / Cat5+ / 100m / 2ペア2.3. 1000BASE-T
IEEE 802.3ab。Cat5e 以上、4ペア全使用、PAM-5 符号化。
1 Gbps / Cat5e+ / 100m / 4ペア2.4. 2.5GBASE-T
IEEE 802.3bz (NBASE-T)。既存 Cat5e/6 配線で 2.5G 化できる。Wi-Fi 6/7 AP の給電に多用。
2.5 Gbps / Cat5e+ / 100m2.5. 5GBASE-T
IEEE 802.3bz。Cat6 推奨 (Cat5e でも条件次第で可)。
5 Gbps / Cat6+ / 100m2.6. 10GBASE-T
IEEE 802.3an。Cat6A で 100m、Cat6 は短距離のみ。消費電力・遅延が SFP+ より大きい。
10 Gbps / Cat6A 100m / Cat6 55m2.7. 25GBASE-T
IEEE 802.3bq。Cat8 で 30m。データセンタ ToR-サーバ専用。
25 Gbps / Cat8 / 30m2.8. 40GBASE-T
IEEE 802.3bq。Cat8 で 30m。普及せず光接続にシフト。
40 Gbps / Cat8 / 30m3. 結線・ピンアサイン
3.1. T568A
EIA/TIA 配線パターン A。住宅・公共系の標準。USOC 互換性が高い。
緑白-緑-橙白-青-青白-橙-茶白-茶3.2. T568B
EIA/TIA 配線パターン B。AT&T 258A 由来。商用ネットワークでよく使われる。
橙白-橙-緑白-青-青白-緑-茶白-茶3.3. ストレート結線
両端を同じ規格 (B-B or A-A) で配線。PC ⇔ HUB・SW で基本これ。Auto-MDIX 普及で結線種別は事実上不問。
両端 T568B / 両端 T568A3.4. クロス結線
一端 A・他端 B。古い機器同士の直結 (PC-PC, SW-SW) に使用。最近は不要。
片端 T568A / 他端 T568B3.5. ロールオーバー
Cisco コンソールケーブル。全 8 線を反転接続。RJ45-RJ45 で青地に黄印字。
1-8 / 2-7 / 3-6 / 4-5 / 5-4 / 6-3 / 7-2 / 8-14. RJ コネクタ
4.1. RJ45 (8P8C)
イーサネット用 8ピン 8コンタクト。Cat6A 以上はシールド付き (STP) を選ぶ場面が増える。
8P8C / Cat3〜8 / Ethernet・PoE4.2. RJ11 (6P2C/4C)
電話線。中央 2 or 4 ピンのみ実装。アナログ ADSL/FAX で残る。
6P2C or 6P4C / 電話・FAX・モデム4.3. RJ12 (6P6C)
電話用 6 ピン全実装。一部 PBX や Cisco の補助コンソールで使用。
6P6C / 電話・補助シリアル4.4. RJ48 (8P8C)
形状は RJ45 と同じだが T1/E1 用にピン割当・シールドが異なる。WAN 機器で出会う。
8P8C / T1・E1 (1.544/2.048 Mbps)5. PoE 給電
5.1. PoE (802.3af)
Type 1。電圧 44-57V、PSE 供給 15.4W/PD 受給 12.95W。2 ペア使用。IP 電話・初期 AP 向け。
Type 1 / 15.4W (PSE) / 12.95W (PD) / 2 ペア5.2. PoE+ (802.3at)
Type 2。30W 供給/25.5W 受給。Wi-Fi 6 AP、PTZ カメラ。
Type 2 / 30W (PSE) / 25.5W (PD) / 2 ペア5.3. PoE++ Type 3 (802.3bt)
60W 供給/51W 受給。4 ペア全使用。Wi-Fi 7 AP、HD カメラ。
Type 3 / 60W (PSE) / 51W (PD) / 4 ペア5.4. PoE++ Type 4 (802.3bt)
90W 供給/71.3W 受給。LED 照明、ノート PC 給電想定。
Type 4 / 90W (PSE) / 71.3W (PD) / 4 ペア5.5. UPoE / UPoE+ (Cisco)
Cisco 独自で 60W/90W を 802.3bt 前から提供。Cat 9000 系で対応。
60W (UPoE) / 90W (UPoE+) / 4 ペア6. 光ファイバ種別
6.1. OS1 (SMF・室内)
シングルモード 9/125µm。屋内向け被覆。1310/1550nm。減衰 1.0 dB/km。
9/125µm / 1310・1550nm / 1000BASE-LX 5km・10km〜6.2. OS2 (SMF・屋外可)
シングルモード 9/125µm。屋外・配管 OK。減衰 0.4 dB/km、長距離 (40km〜) 向け。
9/125µm / 10G-LR 10km / 10G-ER 40km / 10G-ZR 80km6.3. OM1 (MMF)
マルチモード 62.5/125µm、橙色被覆。100M / 1G 短距離のみ。新規敷設は非推奨。
62.5/125µm / 1G-SX 275m / 10G-SR 33m6.4. OM2 (MMF)
50/125µm。橙色被覆。OM3 普及で減少。
50/125µm / 1G-SX 550m / 10G-SR 82m6.5. OM3 (MMF・水色)
50/125µm、レーザー最適化。データセンタの主流 MMF。
50/125µm / 10G-SR 300m / 40G-SR4 100m / 100G-SR4 70m6.6. OM4 (MMF・水色/紫)
50/125µm、OM3 強化版。長距離化 + 帯域余裕。
10G-SR 400m / 40G-SR4 150m / 100G-SR4 100m6.7. OM5 (MMF・ライム色)
WBMMF。SWDM 対応で多波長化、100G を 1 ペアで通せる。
100G-SWDM4 150m / 400G-SR4.2 100m7. 光コネクタ研磨
7.1. PC 研磨
Physical Contact。古い規格。反射減衰量 -30dB 程度。
反射 −30dB / 旧設備 / 青ハウジング7.2. UPC 研磨
Ultra PC。現在の標準。反射減衰量 -50dB 以上。LC/UPC、SC/UPC 等。
反射 −50dB 以上 / 青ハウジング (LC/SC)7.3. APC 研磨
8 度斜め研磨。反射ほぼゼロ、FTTH・CATV 必須。緑色ハウジングが目印。
8°斜め / 反射 −65dB / 緑ハウジング8. 光コネクタ形状
8.1. LC コネクタ
Lucent Connector。1.25mm フェルール、ラッチ式、小型。SFP+/QSFP の Duplex で主流。
1.25mm フェルール / push-latch / Duplex で 1G〜100G8.2. SC コネクタ
Subscriber Connector。2.5mm、push-pull、四角ハウジング。GBIC・FTTH ONU で多用。
2.5mm フェルール / push-pull / FTTH・GBIC8.3. ST コネクタ
Straight Tip。バヨネット式、丸型。古い構内配線・パッチパネル。
2.5mm フェルール / bayonet 回転 / レガシ8.4. FC コネクタ
Ferrule Connector。ねじ込み式 2.5mm。振動耐性が高く計測機器で残る。
2.5mm / ねじ込み / 計測器・PON8.5. MTP/MPO コネクタ
リボン端子。12芯/24芯がデータセンタ標準。40G/100G/400G 並列伝送。MTP は MPO の高品質版商標。
12芯/24芯 / 40G-SR4 (8芯使用) / 100G-SR4・400G-SR88.6. E2000 コネクタ
自動シャッタ付き。レーザー安全規格対応で長距離 SMF・キャリアで使用。
自動シャッタ / SC 系 / キャリアグレード8.7. CS / SN / MDC コネクタ
次世代の高密度 LC 後継。400G QSFP-DD / OSFP の Breakout や Co-packaged で採用拡大。
VSFF (Very Small Form Factor) / 400G/800G 用9. トランシーバ形状
9.1. SFP
Small Form-factor Pluggable。1G が標準。SX/LX/T (RJ45) など。GBIC 後継。
1G / LC Duplex or RJ45 / ホットスワップ9.2. SFP+
10G 用。SFP と同サイズで上位互換。データセンタの主力。
10G / LC Duplex / SR・LR・ER・ZR9.3. SFP28
25G 用。SFP+ 上位互換のホットスワップ。
25G / LC Duplex / SR・LR9.4. SFP56 / SFP-DD
50G 単レーンと 2 レーン 100G (SFP-DD)。
50G / 100G (SFP-DD) / LC9.5. QSFP+
Quad SFP。4 × 10G = 40G。LC Breakout で 10G × 4 にも分岐可。
40G / MPO 8芯 or LC Duplex / 4 × 10G breakout9.6. QSFP28
4 × 25G = 100G。100G スパイン-リーフの定番。
100G / MPO 8芯 or LC Duplex9.7. QSFP56 / QSFP-DD
QSFP56 は 4 × 50G = 200G、QSFP-DD は 8 レーンで 400G。後者は QSFP+ と同サイズ・後方互換。
200G (QSFP56) / 400G (QSFP-DD)9.8. OSFP
Octal SFP。8 レーン 400G/800G 用、QSFP-DD より大型で放熱有利。AI/HPC で主流化。
400G / 800G / 8 レーン9.9. XFP
旧 10G 規格。SFP+ より大型。WAN・OTN 機器でレガシ運用。
10G / 旧世代 / SFP+ に置換進行9.10. CFP / CFP2 / CFP4 / CFP8
100G〜400G の C Form-factor。WDM カードや長距離コヒーレント用途で残る。
100G (CFP) / 400G (CFP8) / コヒーレント光10. 10G/1G 光モジュール
10.1. 1000BASE-SX
1G MMF。OM3 で 550m。SFP / LC。
1G / MMF / 550m (OM3) / 850nm / LC10.2. 1000BASE-LX
1G SMF。10km。SFP / LC。MMF 接続時は MCP 必須。
1G / SMF / 10km / 1310nm / LC10.3. 10GBASE-SR
10G MMF。OM3 で 300m、OM4 で 400m。SFP+ / LC Duplex。
10G / MMF / 300m (OM3) / 850nm / LC10.4. 10GBASE-LR
10G SMF。10km。LC Duplex。
10G / SMF / 10km / 1310nm / LC10.5. 10GBASE-ER
10G SMF。40km。LC Duplex。
10G / SMF / 40km / 1550nm / LC10.6. 10GBASE-ZR
10G SMF。80km、DWDM-ready 派生もあり。
10G / SMF / 80km / 1550nm / LC10.7. DAC (Direct Attach Copper)
短距離銅ケーブル。両端 SFP+/QSFP+ 一体型。0.5〜7m。低遅延・低消費電力でラック内に最適。
10G/25G/40G/100G / 0.5〜7m / 銅10.8. AOC (Active Optical Cable)
両端トランシーバ + 光ファイバ一体型。3〜100m、ラック間に最適。
10G/25G/40G/100G / 3〜100m / 光11. 25G/40G/100G/400G 光モジュール
11.1. 25GBASE-SR
25G MMF。SFP28 / LC Duplex。OM4 で 100m。
25G / MMF / 100m (OM4) / LC11.2. 25GBASE-LR
25G SMF。10km。
25G / SMF / 10km / 1310nm / LC11.3. 40GBASE-SR4
40G MMF。MPO 8 芯、4 × 10G 並列。
40G / MMF / 100m (OM3) / MPO11.4. 40GBASE-LR4
40G SMF。10km、CWDM 4 波。LC Duplex。
40G / SMF / 10km / CWDM 4波 / LC11.5. 100GBASE-SR4
100G MMF。MPO 8 芯、4 × 25G。
100G / MMF / 70m (OM3)・100m (OM4) / MPO11.6. 100GBASE-LR4
100G SMF。10km、CWDM 4 波。QSFP28 / LC Duplex。
100G / SMF / 10km / 1295〜1310nm / LC11.7. 100GBASE-FR / DR (1 波)
100G を 1 波 PAM4 で。FR 2km、DR 500m。データセンタ Brown-field で増加。
100G / SMF / 500m (DR) ・ 2km (FR) / LC11.8. 400GBASE-DR4 / FR4 / LR4
400G SMF。DR4 は MPO 8 芯 (500m × 4 並列)。FR4/LR4 は LC Duplex。
400G / SMF / 500m〜10km / MPO or LC11.9. 400GBASE-SR8 / SR4.2
400G MMF。SR8 は MPO16、SR4.2 は OM5 で 4 ペア × 2 波。
400G / MMF / 70〜100m / MPO16 or MPO1212. コンソール / シリアル
12.1. RS-232 (DB-9)
9 ピン D-sub シリアル。古い PC・PBX・UPS のコンソール。USB シリアル変換が必須。
9 pin D-sub / TX-RX-GND / 9600-115200 bps12.2. DB-25 シリアル
25 ピン D-sub。古い RS-232 機器・PBX。今はほぼ DB-9 へ変換アダプタ経由。
25 pin D-sub / DCE/DTE / モデム12.3. RJ45 コンソール (Cisco)
Cisco・HPE スイッチで一般的。ロールオーバーケーブル + USB シリアル変換で接続。
RJ45 / 9600 8N1 / ロールオーバー12.4. Mini-USB / Micro-USB コンソール
比較的新しい Cisco/Aruba スイッチ。USB-Serial ドライバ (Silicon Labs CP210x など) を端末側で要インストール。
Mini-USB B / 9600 8N1 / CP210x ドライバ12.5. USB-C コンソール
最新 Catalyst 9000 / Aruba CX 等。ノート PC 直結可、ドライバレスで使えることが多い。
USB-C / 9600 8N1 / driverless12.6. コンソール標準設定
ベンダ問わず最も多い既定値。速度違いで Junos 系の 9600、ArubaOS-CX の 115200 などもある。
9600 bps / 8 data / no parity / 1 stop / no flow13. References
- Cat5e
- Cat6
- Cat6A
- Cat7
- Cat8
- イーサネット
- 10GBASE-T
- PoE
- T568A
- T568B
- 光ファイバ
- OM3
- OM4
- OS2
- LC
- SC
- MPO
- MTP
- APC
- SFP
- SFP+
- QSFP28
- OSFP
- コンソール
- RS-232
- シリアル